どんな免許が必要なの?
トラックには、小型、中型、大型の3種類があり、一般的には、大型トラックは積載量が10トン以上のものを指します。大型トラックを運転するには、大型自動車免許が必要となります。大型自動車とは、車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上、乗車定員が30人以上のいずれかに該当する自動車です。
大型自動車免許があれば、トラックだけでなく、ダンプカーや送迎バスなどのほか、中型トラックなど車体の小さな自動車も運転できるので、ドライバーとしての仕事の幅が広がります。大型トレーラーやタンクローリーの運転には、このほかに牽引免許が、ガソリンや灯油などを運ぶタンクローリーには、危険物取扱者、高圧ガス移動責任者などの資格も必要です。
どんな仕事内容なの?
大型トラックのドライバーは主として、片道500キロ以上の長距離配送を担当します。したがって、高速道路が空いている夜中に運転したり、サービスエリアに停車して車の中で仮眠を取ったりするなど、勤務時間は不規則で、睡眠時間もあまりとれないこともあります。何日も自宅に帰れないことも珍しくありません。体力がとても必要な分、小型や中型トラックのドライバーに比べると、給料が高いのが特徴です。
大型トラックの運転中はほぼ一人で過ごすので、車の中で好きな音楽を聴いたり、約束の時間までに荷物を配送できるのなら、好きな時間にトラックを停めて休憩を取ったりすることも可能です。大型トラックは一度の配送で複数の顧客をまわることはほとんどないため、荷物の積み下ろしの回数が少なく、ひとりで黙々と長時間の運転をすることが好きな人にはうってつけの仕事です。
トラック運転手の転職で失敗しないためには、勤務条件を事前によく確認しましょう。給料アップをねらいたいのか、家庭との両立のために規則正しい勤務形態を希望するのかによっても、転職先を選ぶことが大切です。